八王子おんぶ育児の会

八王子おんぶ育児の会は、2012年から八王子市内で活動をしている任意団体です。

私の子育て応援マンパワー紹介〜はじめに〜


子育ての便利グッズいろいろありますよね。
お金を出して、色々買いました。

でも、赤ちゃんと新米の親に特に一番必要なのは

生身の人間。
肉声、体温、応答、関心ではないでしょうか。


お子さんの個性にもよりますが、うちの子は特に人間に対する志向性が高くて、

首が座ると意識がはっきりしているときはもう人間が必要で仕方がない。

ものをにぎって遊ぶとか、目で追って遊ぶとか、しゃぶってみるとか、全然しない。

ただでさえ赤ちゃんの扱いがわからない私のネタがつきると、
「人間ー人間の刺激をくれー」とばかりに不機嫌になり、

まだ真冬の寒いなか、娘を外に連れ出しては、間をもたせていました。
かわいそうかなと思ったり、産後の肥立ちがよくなかった私にはしんどかったけど、
家のなかで娘の泣き声を一人できくのよりはましでした。

でかけていくと、こちらには無関心でも動く人間があり、
店にはいるとおばちゃんが声をかけてくれる。

通りすがりのおばあちゃんがほほえんでくれる。

スーパーのレジの機械的な対応でもいい。

昼も夕も、家のまわりをさまよいました。
その頃は一人でおぶう知恵もなかったから自転車にものれないし、車もないからほんとに限られたエリアだけ。

どこかに招いてくれないだろうか・・・・。
だれか来てくれないだろうか。
ほんのちょっと、ほっとする場所が欲しい。
越して間もない私たちにそんな気軽に出入りしあうお付き合いの方はなく、
当時住んでたマンションはご近所づきあいがないところで

人間が必要だと泣かれるたびに、申し訳ない気持ちになっていました。

こんなに沢山人がいて、家があるのに、どうしてこんなに孤独なの。
誰か一緒にこの子を見つめてくれませんか・・・。

という私の体験はもしかしたら少数派かもしれませんが、
ゆきづまったとき、ほんのちょっとの支えで、自力で動いていけるのに、
そのほんのちょっとの支えがないと子育ては苦行になる。

子育ては強くなれる修行だなと、日々思いますが、
苦行になっては欲しくないと思います。

ママとパパに加えて最低でももうひとりふたり、
子どもの育ちを見つめる目と優しい手があれば、子育てはもっと楽しい学びになるのに・・・。


子どもたちに人間の中で育って、人間の喜びを感じて生きてほしいなと
個人的には思って子育てしています。

さまよって人間を求めた日々で、私たちを支えてくれたマンパワーをこれからいくつかご紹介したいと思います。

もしほんのちょっと助けが欲しいときに、参考になれば幸いです。


jun